トランスクリプト/Transcript

パルクールっていうのは、ひたすら自分自身のことを理解する。見つめるっていうか。ひたすら良い人間になろうっていう、それが、パルクールの目的。ストリートスポーツっていうイメージがすごい強いですけど。ホ ントにその自分の体に合った動き、その場所に合った動き…。どんな年になっても、どんな体になっても自分を高めようと思ったら、ひたすらいろんなトコで高 められる。食器洗いを上手くなりたかったらひたすら皿洗いするしかないんですよ。それと同じで、どんなおじいちゃん、おばあちゃんになっても、オッチャン になっても、体が九十歳のマサ・スズキが出来る動きってのはあるんですよ。今、二十一の自分が出来ないことが。その動きをドンドン、ドンドン、刀を磨くよ うに磨いていく「パルクール」。だから、その精神、その心のコアの部分ていうのも必要とされるし、武士道に近いんじゃないかって自分では思ってます。

孤児院とか、色んな国のメキシコ、ニューヨーク、シカゴ、東北とか、色んなトコにまわって子どもたちを集めて、その子達に「ムーブメント」「色んな動き」を教えようっていうコトを今、活動としてやるようになったんですよ。津波をきっかけに。去年の夏に、東北にいったんですよ。その時に津波で親を亡くしたダウン症の子がいたんですよ。その子はふだん幼稚園の先生から動いたら何か変なコトしだすか ら「動くな」みたいなコトずっと言われ続けて。僕らがこうやって来て「フリースタイル!」「お前はもう自由に動け!」って、「自分の体の思うままにホン トにフリーに動いてくれ」って。今までオリに閉じ込められたような子供が、すっごいうれしそうな顔して動いていたわけですよ。本当に何だろうな。動きの 力っていうか、神様の力っていうか。感謝だなって。

俺がやっぱり一番伝えたい部分っていうのは「愛」ってコト。本当にレール一個、ベンチ一つで何百、何千っていう動きが、そのベンチ一つで出来る。で もそれは、ベンチ一つを分かりきる事、そのベンチ一つをただのベンチとして見るんじゃなくて、それを愛する。普通の人間の目からみたらそれはただのベンチ であって何の意味もないただの物体。でも、少し視点を変える事によってそれが何か大切なものになる。だから、普通に人生生きててその人が「ただの人間」 じゃなくて、もっと奥が深い大事なものなんだよって…。それが僕のパルクールを通して一番伝えたいコト。

Love is everything me. Love is everything…

MASA SUZUKI

WFPF (World Freerun and Parkour Federation) の日本人Affiliate。パルクールパフォーマンス集団Tadikaraoのメンバー。パルクール歴は6年ほど、日本を代表するトレーサーの一人と言 われてます。津波をきっかけにパルクールを使ったソーシャルワークをやろうと決心する。。

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