トランスクリプト/Transcript

失敗話しかないよー、もう。あの、黒酢が良いって聞くから、黒酢を一気飲みして試合に出たらさ、走る前に全部吐いて棄権したりとかね。

あと、あのね、ほかのチームのバトンを受け取ってゴールした時もありましよね。その敵のチームの記録更新しましたね。まあ、ちょっと、この話はなしにしましょう。

考えたんですね、「早く走るにはどうしたらいいんだろう?」ってね。だって100メートル百本とかそういう練習しても速くなってねーじゃん、みたいな。量をやっても、意味がないんだったら、質でいってみようって。「わかった、今の自分よりももっと早い走りをすることだ。よし!」僕は下り坂を走ることにしたんですね。下り坂で人間は時速何キロでるかってのを試してみたんですね。

で、友達の原付が「ブーン」って行くんですよ、一緒に走って追っかけるのね。そしたら、人間は、時速51キロまでいけるって事がわかったんですね。

そのスピードの動き方を脳にずっと教えたんですね。下り坂危ないじゃないですか?結果的に、脳が覚えちゃうんですね。平地で走ったときに自分が体験した事のないようなスピードを出して、そのシーズンに、10秒4を出すことが出来て、なんかユニーク差が大事なのかなってね。

うちのお母さんは画家なんですよね。お母さんが僕にいつも教えてる事は「表に現す」と書いて「表現」なんだよって言うこと教えてくれんのね。だから大事なのは、そのイメージをどんな状況においても表現できる事が強さなんだって。

2010年くらいまでは絶好調でね、だいたい勝ってたっていう時があってね。この調子で伸びたらオリンピックの標準に届くなって周りから言われてたし、「あと二年あんじゃん!」「しかもあと0.2秒じゃん!」って。「じゃあ、この二年間で0.2秒更新しちゃえばいいんだろ?」なんてね、単純に考えてたんだけどね。いや~悔しかったなぁ、悔しかったな~!

高校時代の先輩が言ってくれた事でね、その人に励まされたのが「勝っても、負けても、お前の価値は変わらないんだよ」って事をね、教えてくれたんですよね。神様の目からは、俺たちが勝ってるときも、負けてるときも、価値は変わらない。もちろん俺たちは勝つために走るんだけれども、だけれども、勝とうが、負けようが、神様は俺たちの事を喜んでくれているんだよね。

だから、今陸上やってるのは自分だけの挑戦だけじゃないんですよね。負けてる時も、勝ってる時も、喜んでる選手を目指してるんだよね。それを全身で表していきたいね。陸上はアートなんですよね。

走ることが、たまらなく楽しいです。

ERIYA OOUCHI

陸上選手。芸術家の母を持ち小さいころ絵画を始める。
中学生の頃に体力作りが切っ掛けで陸上競技を始める。これまで、ジャマイカ留学しオリンピック金メダリストのウサイン・ボルトなどと練習をしつつ世界に通じる走りを磨いている。陸上教室『忍者塾』のコーチをしつつ、ラジオDJという顔も持ち、ゴスペル番組内で日本のクリスチャンアーティストを紹介したり、部活の悩みなどを聞く学生のためのコーナも持っている。

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